古くは「白い巨塔」、最近では「ドクターX」と、どうやら医療ドラマは昔から一定の人気があるようです。見たことのあるものやタイトルを知っているものを挙げれば、まさに枚挙に暇がありません。
とはいえ私自身はそれほど医療ドラマに特化して鑑賞しているわけではないのですが、一般の方にわかりやすく医療情報を伝える手法や、病気を抱える患者さんの思い、どのようなことで困るか、といったことについては非常に参考になると思っています。
他にも、論文や資料だけでは読み取れないような病院内の様子や治療・検査の流れなども、ドラマになると非常にイメージがつかみやすいのです。
もちろんフィクションなので、そのまま受け取ることはできませんが…。
最近の医療ドラマで印象に残っているのは、石原さとみさん主演の「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(2020年)でしょうか。私は薬剤師経験がないので、どうにも病院薬剤師さんの仕事ぶりのイメージがつかなかったのですが、このドラマはかなり参考になりました。
何よりも、石原さとみさんのやさしい姿に毎週癒されていました…(疲れてる)。
そして私が未だに忘れられないのは、東山紀之さん主演の「GM~踊れドクター」(2010年)です。GMとはGeneral Medicine、総合診療医のこと。原因不明の症状に悩む患者さんを、総合診療医たちが豊富な知識を生かして救う、医療謎解きドラマです。なぜか東山さんのマイケルジャクソンばりのステップも楽しめる、エンタメ要素たっぷりのドラマでした。
面白いことはもちろん、医療の知識も身につく医療ドラマ。
みなさんは、どんな医療ドラマが好きですか?
執筆者
紺野 希
企画部 メディカルライター
テクニカルライター、書籍編集者を経てメディカルライターの道へ。
特に糖尿病全般、がん(消化器、乳腺、肺、婦人科)の経験が豊富。